FXで勝てるようになりたいなら、まずは「分析の型」を持つこと。
この記事では、実際に僕がトレード戦略を組み立てる際に意識していることを書いています。
聖杯なんてありません。ただ、期待値が高いところを狙って、リスク管理を徹底してるだけ。
特別に変わった事はしていません。
変わった事をするよりも、基本に忠実に愚直に、を心がけています。
トレードスタイル

トレードスタイル
- デイトレード(基本1ポジ)
- 政策金利など参考に通貨強弱を見極める
- MTF分析で順張りが基本(テクニカル重視)
- 資金管理の徹底(許容損失2~5%、RR2.0以上)
- 可変ロット(自動計算で毎回ロットを調整)
- 海外FXでMT4口座使用(レバ400倍)
- 小資金をハイレバ、短期、コツコツ決済
- 兼業、育児のため相場に張り付くことはない
- 派手なトレードとは無縁
- 分析や売買は全て自作ツールを使用
基本的に1ポジション勝負のデイトレです。
ファンダメンタルズで通貨強弱を見極めて大局的な流れを把握し、テクニカルでトレード戦略を練っていきます。
マルチ・タイム・フレーム(MTF)分析を駆使して、上位足と下位足の関係性を見ながらエントリー根拠を積み重ねていきます。
資金管理(リスク管理)を徹底することで損失を最小限に抑えながら月間トータルで負けないように心がけています。
あんまり、月に何%増やすとか、年間利回り何%とかは考えていません。
リスク資産を分割した小資金口座を作り、ハイレバ(海外口座400倍)、短期決済(デイトレベースの一伸び狙い)、利益は別口座にコツコツ貯める、この3つを順守しています。
トレード専用の小資金口座を別に作る理由は、想定外の急な値動きが発生したとき資金を守るためです。
海外のFX口座を使用している理由にも繋がりますが、ゼロカットシステムにより口座内にある証拠金以上の損失を出さないように工面しています。
よくハイレバは危険と巷では言われていますが、使い方次第でどうにでもなります。
ゼロカットがある海外FXだからこそ小資金をハイレバで運用する事でき、損失の上限額を限定できるようになります。それ以上のリスクを背負う必要がないので安全にトレードできるメリットがあります。
逆に国内口座だと急騰急落の時に追証1の危険性が高まるので、僕にとってはこっちの方がハイリスクだと思ってます。
兼業で他にも仕事していたり、子育てをしているのでチャートを見る時間が限られるときは無理にトレードしません。
ポジションを取った後も仕事や育児の関係でパソコンから離れることが多いので、ツールの通知機能を使って放置することもあります。
自分がトレードしやすいような環境を整えるために、自分が必要だと思う機能をそろえたオリジナルツールを駆使してトレードしています。
- 証拠金維持率が一定以下になった場合、補填しなければいけない保証金のこと(証券会社に対する借金のようなもの) ↩︎
値動きを決めるファンダメンタルズ

相場には必ず価格変動する理由が存在します。
その値動きの根本となっているのがファンダメンタルズ。
特に意識している事は、
「各国の金利差」と「通貨の需給(強弱)」
特に通貨強弱は大きな方向性を見極めるために必須項目だと思っています。
他にも、通貨の需給を決めている金利差を理解しておくことも重要視しています。
要人発言や経済指標の具体的な内容は今後の値動きに影響する場合があるので参考程度に見ますが、発表時は静観派です。
実際にトレードする際の売買根拠は全てテクニカルで判断しています。
相場を可視化するテクニカル

値動きには常に一定の癖があり、
テクニカル分析で相場を可視化
していきます。
- ダウ理論(トレンドの方向性を判断)
- チャートパターン(短期トレンド転換の判断)
- 移動平均線(補助ツール)
- 水平線(押し安値、戻り高値、抵抗線)
- ネックライン(直近の水平線で特に重要な価格帯)
- トレンドライン(トレンド継続や勢いの確認)
- フィボナッチ・リトレースメント(押し戻りの深さを把握)
- MACD(ダイバージェンスの確認:補助ツール)
- カウンターブレイク(エントリー根拠)
- プライスアクション(エントリー根拠)
- フィボナッチ・エクスパンション(決済根拠、RRの把握)
上位足のラインに対して、下位足の値動きを観察しています。
オシレーター系は基本使いません。
環境認識

環境認識の流れ
- 上位足の相場状況を確認する
- トレンドを探して「推進波」か「調整波」かを把握する
- 波に対してラインを引く(水平線、トレンドライン、フィボナッチなど)
- ラインに対して調整波が形成されたら反転ポイントを下位足で探していく
環境認識とは一言で、「事実を確認していく作業」だと思ってます。
まずは上位足で相場全体の流れを把握します。
4時間足をメインに日足と1時間足も見ながら、大きな波の方向性を確認します。
ポイントは、
なるべく綺麗な波形の時間足を基準に考える
という事。
綺麗な波形が形成されるのは多くのトレーダーが意識しているからです。
例えば、推進波も調整波も綺麗なトレンドを形成している、チャートパターンが綺麗に描ける、フィボナッチで綺麗に反転している、など。

綺麗な波形を見つける事が成功の秘訣!
トレンドに対して調整波を形成している通貨ペアを探し、エントリーポイントを下位足で探していきます。
基本的には上位足のトレンドに順張りするトレードが多いですが、たまーに伸び切ったところでダイバージェンスやMA乖離率を見て逆張りを狙うこともあります。
環境認識チェックリスト
- 綺麗な波形の時間軸を主体に値動きや方向性を把握する
- トレンドが発生してる通貨ペアを選ぶ
- 水平線やトレンドなどラインを引く
- 調整波の形成を待ってから下位足でタイミングを待つ
エントリー戦略

エントリーまでの流れ
- 上位足のライン付近で、下位足の反転パターンを待つ
- ライン付近の値動きに対して複数のシナリオを考える
- シナリオに沿った根拠が複数揃うのを待つ
- 最後はプライスアクションで勢いを判断してエントリー
- 損切幅は狭く設定して、RR2.0以上を狙う
環境認識が事実確認だとしたら、
細かいエントリー戦略は「未来を可視化する作業」だと思っています。
下位足は15分足を基準に分析を進めていきます。
5分足は補助足として、15分足の確定直前に勢いを判断するためにプライスアクションを見る程度にしています。
ここで頭に入れておきたいことは、
上位足のトレンドに対して順張りを考える時は調整波の形成を確認してエントリーを待ちますが、下位足レベルでは調整波のトレンドに対して逆張りを狙うという事。
つまり、下位足で分析するエントリー戦略は逆張りができるシナリオを可視化していくという事になります。

上位足では順張り、下位足では逆張りってことだね
このシナリオ構築で大切なことは、
「自分が狙ってる方向とは逆の値動きを考えてる人もいる」という事を考慮して、シナリオを最低でも「2パターン」考えておく事
見ている時間軸も波形の捉え方も人それぞれ違うため、トレーダーによって狙う方向性が変わるからです。
決済戦略にも応用できる事ですが、エントリーした方向と逆の値動きをしそうな場合は、反対のシナリオを根拠にすぐ撤退を判断する事でき、無駄な損失を防ぐことができます。

値動きの想定外を減らせれば焦ることも無いね!
シナリオを描けたら、あとは下位足の短期的なトレンドに対して反転しそうなパターンが出てくるのを待ちます。
この時、僕がエントリー根拠に使う必須テクニカルは、
- ダウ理論
- チャートパターン
- カウンターブレイク
- プライスアクション
ダウ理論は調整相場のトレンドが終わったかどうかを判断するために取り入れています。
チャートパターンは主に3つ、ダブルトップ・ボトム、三尊、ソーサートップ・ボトム。
カウンターブレイクは調整相場のトレンドに対して綺麗にラインを引ける場合、ブレイクしたらエントリー根拠として使います。
これらの要素が上位足のフィボナッチや水平線など、反転の目安となるライン付近で出てきたら本腰入れてエントリー準備をします。
ここで、僕みたいに欲深い人間にとって大切な要素は
「反転した」と確信を持てるまでしっかり待つ事
反転しそうとか、チャートパターンが出たから、と言って予測ベースでポジションを取らない事です。
反転を確認出来たら、最後はプライスアクションを根拠に方向感の勢いを見てエントリーします。

待つ事ができればギャンブルトレードも減るはず!
ポジションを取る際、同時に損切ラインの設定も考えます。
僕はデイトレベースの一伸びでRR2.0以上を狙っているので、損切幅を狭く設定してロットが大きくなるようにしてます。
ロットサイズは、損切幅と許容損失額に対して自動でロット調整されるツールを使用しています。
実際の損切位置はエントリー根拠としたプライスアクション高安値の少し先。
利確目標は、上位足のトレンドに乗っかるイメージなので、短期足の反転確定1~2波にフィボナッチ・エクスパンションを当てて、100%〜161.8%まで伸びる想定をしながら決済タイミングを計っています。
損切幅に対して利確目標が5〜10倍くらいあるとちょうど良いエントリーかなと判断してます。
エントリー戦略チェックリスト
- 上位足の反転目安となるライン付近か確認する
- 理想のシナリオと否定的なシナリオを考える
- チャート形状やプライスアクションで勢いを判断する
- 損切設定は直近高安値に設定する
決済戦略(ポジション管理)

決済までの流れ
- 改めて利確損切位置を確認してRRを把握する
- ポジションシナリオを複数考えて決済根拠にする
- RRが2.0以上の時点でいつでも決済できる状態にする
- 微益微損でも根拠が覆されたら撤退する
エントリーした後は、決済タイミングを考えながらポジション管理をします。
トレード結果は以下の3つに集約されると思っていて
- 利確(勝ち)
- 損切(負け)
- 撤退(逃げる)
特に、FX市場で生き残るために必要な考え方として、
撤退(逃げる)= 損失を被るリスクを極力避けるスキル
が必須です。
もちろん勝てればいいんですが、勝ち続ける事が難しいからこそ、逆転の発想で損をしないという思考も必要だと思っています。
なるべく損をしないためにも、ポジションを持った後の値動きに対して決済タイミングをいくつかのシナリオに分けて考えておかないといけません。
素直にエントリー方向に伸びた場合
RRが2.0以上ある時はいつでも決済できる準備をしておきます。
理想は「FE100%~161.8%」ですが、様子を見つつ
伸びが甘ければRR2.0を達成している時点で決済
することが多いです。
もちろん、利伸ばしができそうな局面では積極的に保有継続を判断することもあります。
利伸ばしができそうとは、上位足の水平線をブレイクしたり今までの値動きよりも大きな足が続いてたりする事で、勢いが強いと判断したときに決済を様子見します。

ローソク足の確定で勢いの強さを判断します!
利益が乗った状態で追加でポジションをとるピラミッティングはしません。
1ポジションに比重をかけて最大限のリターンを狙います。
建値付近に戻ってきた場合
ポジションを取った後は狙った方向に伸びたけど、その後建値付近に戻ってくるような値動きは正直嫌いです。
というのも、
上位足のトレンドに乗ってるからまた伸びる!
かもしれないけど、
上位足トレンドに勢いが無くなって迷っている証拠...
かもしれないし、
最悪、逆行して損失を被るかもしれないという覚悟。
が必要になるからです。
要はそのポジションに優位性がなくなったという事
そもそも逆行する理由は、短期的には大衆と逆の方向感を持っているから。
つまり、エントリー根拠が覆された証拠でもあります。

優位性がないならギャンブルだね!
この状況でどっちに伸びるか分からないポジションは即撤退すべきで、狙った方向に伸びると信じて保有し続けるのはギャンブルと同じ。
自分が理想として描いたシナリオと逆のシナリオも描けていれば、リスクを考えて撤退することも容易だと思います。
最初からマイナス値動きの場合
この手法だとエントリーの後すぐマイナスになって損切に合うという可能性がとても低いです。
なので、マイナスの時間が長くても基本的には静観する事にしています。
それでも切られてしまった場合は仕方ないですが、
しばらく値動きがない場合はエントリーの方向性に優位性はないと判断して決済してしまうことが多いです。
先ほども述べたように、優位性が無ければそれはギャンブルと同じなので、ポジションを持ってる理由がありません。

焦らず様子見しながら値動きを観察しよう、、、
プライスアクションやチャートパターンなど値動きを見ながら優位性が保たれているならポジションの継続をします。
吹き出しチェックリスト
- 現在価格と損切のRRを把握する
- 今後の値動きのシナリオを考える
- RR2.0以上 or 根拠が覆された時点で即決済
デイトレで大切なこと

以下、トレードで心がけている注意点を書いておきます。
資金管理
場当たり的なロット設定や、勝つことしか考えてないトレードはしません。
不思議と負けることを許容できるようになってから自然と勝つ回数が増えました。
負けを許容するために、1回の損失額を予め決めておくことが大事だと思っています。
損切ラインを入れずに固定ロットでエントリーして損失額が想像以上に膨らんだ時、本来は切るべきだと理解はしていながらも負けを認められずナンピンしたり、指標発表時にポジションを持ち越したりして何度も資金を吹っ飛ばしました。
なので今では、エントリーした根拠が覆される価格に損切ラインを設定して、予め決めておいた損失額に対してロットを調整しながらポジションをとります。
1回の許容損失額はリスク資産のうちの2~5%程度。
そのリスクに対するリワードの期待値が高いポイントでしかトレードしません。
シナリオの中で負けた未来を可視化
することによって、負けを許容する事ができるようになりました。
資金を増やす事を考えてFXに取り組むなら、同時に資金が減る事も想定した上でトレードした方が落ち着いて相場と向き合うことができると思います。

資金管理を重視してから資金が残るようになりました!
再現性
トレードする度に躊躇したり感覚でやっていたりすると、エントリー根拠が曖昧になり決済も損切りや利確の明確な基準が無くなってしまいます。
基準がないという事は、そのポジションに優位性が無いということ。つまり、ギャンブルポジション。
いかにストレスなく落ち着いて相場と向き合えるか
を考える際、やはり「再現性」といったキーワードは大切になるのではないでしょうか?
また、再現性が高ければエントリーや決済の自信(決断力)にも繋がります。
そして再現性があることで分析時間が大幅に削減でき、仕事や育児にもエネルギーを割けるようになります。

再現性があることでシナリオも可視化しやすくなるね!
撤退決済
理想とする値動きと違う場合そのポジションはギャンブル性が高くなります。
白黒つく前に逃げるような決済は最初の頃は受け入れられませんでしたが、ギャンブル理論を取り入れてからは容易に撤退できるようになりました。
自分の方向感を信じる事は悪くはないけど、信じる根拠が無くなれば博打と同じ。
「せっかくエントリーしたんだから利益を信じて見守ろう」ではなく、
「せっかくこれだけ残っているんだから次回に向けて残しておこう!」
という思考の転換が大切です。
いかに損失を小さくして逃げれるか、それが軍資金として残り次のチャンスを掴むことに繋がる。
もし、損失を被る回数が増えて資金が減ってしまったら、チャレンジできる回数も減ってしまいます。
だからこそ、勝つ事よりも今ある資金を減らさない事を心がけてトレードしています。

勝つために逃げるんだ!!!
無欲決済
悩んだら決済、それくらい欲を出さずに決済する事を考えています。
持っていればもっと利益が大きかったかもしれない、けど逆行していたかもしれない。
優位性があっても可能性としては複数のパターンがあります。
ただ一つ言えることは、
決済しなければ利益として残らない
という事。
利益として確定していないポジションはいつまで経ってもリスクに晒されている、という事が理解できればRR2.0で十分です。

自分の中で満足できる数字を把握しよう!
即日決済
また、生理的な理由で決済することもあります。
眠くなったら損益関係なく決済するし、体調が悪い時はそもそもトレードをしようとも思いません。
というのも、ポジション保有したままだと気になって寝つきが悪くなるからです。
睡眠不足で仕事に支障をきたすし、集中力が欠けてチャート分析もまともにできません。
子供との遊びも全力で相手できなくなります。
良いこと一つもないですね、これが僕がデイトレをトレードスタイルにしている理由です。

全集中できる時にチャートと向き合う!
堅実決済
時には、分析通りの決済価格まで待つことなく、RR2.0に到達した時点で手堅く決済することもあります。
というのも、僕の場合は負けたトレードを引きずってしまう傾向が少しあるからです。
そのネガティブな感情を持ったまま相場に向き合い続けるとメンタルが疲弊しますし、そのポジションの評価額が少しでも減少すると冷静さを欠いた判断をしてしまうことがあります。
だからこそ、「勝ち」というポジティブな印象のままトレードを終える事で、心理的な安定を優先しているのです。
余計なプレッシャーを極力減らし、ネガティブな感情を払拭して勝って終わる。
それが次のトレードへの良い流れを生み、冷静な判断にも繋がると感じています。
負けを取り返そうと躍起になりがちな人は、ぜひ取り入れてみて欲しい考え方です。

ポジティブにトレードを終える事が大切!